どうもカゲロウです。


ラピュタ、海がきこえるとともにジブリベスト3に入る名作!!
r
参照元:amazon







レビュアー 1人目 ★★★★★


上位の肯定的レビュー


並外れて素晴らしい、美しくも心に訴えかけるリアルな映画。必見の一本。
Outstanding, beautiful, emotional and real. A must-see.


今まで見たことないようなユニークなアニメ。25年以上前の映画なのに今見ても全然古さを感じない。


この映画は過去と現在が交差するユニークな構成となっていて、それが見事にこのストーリーにハマっている。登場人物たちの顔の表情もファンタスティック。そこにあるリアルな生活や感情の動きがハッキリと見てわかる。


わがままな少女とその大人になった彼女が互いの現実の中で交流していく、そして視聴者は過去の出来事が彼女の現在の選択にどのような影響を与えていくのかを見ていく。

あと少女が初潮を迎えることについてあっけらかんと語られるシーンがとても素晴らしく、「どうしてアメリカでは販売が中断されていたの?」と思ってしまった。

ディズニーはスタジオジブリが「生理についての会話」をカットするのを了承するまでアメリカでは販売しないと言い、スタジオジブリは賢明にも「カットするつもりはない」と言ってくれた。
今になってようやくこれがリリースされることになったのは(一部の)人々が大人になり、この映画の素晴らしさに気づいたからにほかならない。


私はこれを日本語音声/英語字幕で見た。英語の声優を担当した俳優の方々は大好きで申し訳ないのだが、この映画で英語の音声は聞きたくない。
このストーリーには誰もが共感できる普遍的な真実があり、そしてとてもリアルな日本が描かれている。まだ国全体がAKB48に熱狂する前の80年代、90年代を過ごしていた人、あるいは田舎に旅行したことがある人なら、誇張されてない本当の日本が描かれいることがわかるはずだ。

文句のつけようがなく、非の打ち所がない素晴らしい映画。最後の最後まで見ないとエンディングを勘違いして失望することになるので気をつけて!

54人のお客様がこれが役に立ったと考えています



レビュアー 2人目 ★★★☆☆

上位の批判的レビュー

とてもゆっくりとしたペースで進み、これといったヤマ場もない。
Very Slow Paced--and with no real Climax


スロペースな日常ものの映画が嫌いというわけではないのだが、そういうのは大抵の場合、見終わったときには心温まるノスタルジックな気持ちになり、少しは人生を楽しまないとね、と外に出て身体を動かしたくなるものだ。だが、これはあくびが出るほど退屈なだけだった。


そうは言ってもアニメーションは美しく、面白い部分がないわけじゃない(そのほとんどは回想パート)。しかし、その回想もなにか意味ある形にまとめられているわけでもなく突然現れる。そして現在と過去の切り替わりがときにすごく唐突だったりする。さらに言うとこの回想自体になにか意味があるわけでもない。ただそれでも現在パートよりは回想パートのほうが好きだった。

プロットは、主人公(27歳、けど笑うとどういうわけかおばあちゃんのようなほうれい線ができる)が年に一度のワーキングホリデーで訪れた家で、次から次に子供時代の思い出を語りだすというだけのものだ。彼女はその家の息子が自分に気があることなど気づきもせず、誰かになにかを尋ねられたりするたびに8歳の頃の自分の話をし始める。これがずっと続く、ずっとだ。

回想シーンは心温まるユーモアではあるが、なんの関連性もなく、重要な役割を果たしそうな人物がでてきたと思わせておいて、その後それっきり二度と現れることもない。そんなこんなで映画が終わりを迎えるのだが、その終わり方も唐突で、まるでここで終わらせたかったから終わらせたみたいなあまりに都合の良すぎる終わり方をする。

実のところ「現在の」彼女を最初と最後にだけ登場させ、それ以外は過去の話のみで構成したほうがもっとメリハリのあるストーリーになっていたのではと思う。

7人のお客様がこれが役に立ったと考えています



レビュアー 3人目 ★★★★★


心が温まる
Heart-warming


3ヶ月前に予約して、今日ようやく手に入れた。この映画の英語版が発売されると知ってずっとワクワクしていたんだ。これは高畑勲が手掛け、制作には宮崎駿が参加していることは知っていた。スタジオジブリの映画をまたひとつ自分のコレクションに加えることができることを嬉しく思う。


物語の冒頭は少し困惑してしまった。というのも映画にでてくる少女が誰なのか理解できなかったから、5分ぐらい経ってようやく、あああああああこの少女は子供の頃の彼女自身なのか・・・と気づいた(笑)


映画自体は最初は見ていて退屈さを感じていたのだが、5年生のタエ子が驚くほど純真無垢でコミカルな会話をするので思わず1人でクスクスと笑ってしまった。その後タエ子が自分の人生について考え、子供時代の自分に再会し過去に思いを馳せる姿に共感していくようになっていく。なぜって、こういうことしたことない人なんていないでしょ?

そこからは急速にタエ子が自己を再発見していく姿に夢中になっていく・・・自分自身もタエ子が東京に帰る列車の中のような体験を切実に望んでいるからだ。誰だってそうだろ?

「安心して」暮らせるようになった今、本当に人生を幸せにしてくれるものに自覚的になることから目を背けてはいけない。人は歳を重ねていくうちに若い頃のように色々な道を探ろうとはしなくなってしまうものだ。
この映画のエンディングが個人的に一番の見せ場だった。あそこは泣いてしまった、ほんの少し・・・本当にほんの少しだけね!!

それはともかく、これは高畑勲の作品である、エキサイティングで摩訶不思議な冒険活劇のようなものは一切ない。なのでこれを見るときにそういうのは期待しないようにしよう。そして思っていたものと違ったからと言ってグチグチ文句を言うのもやめよう。そのためにこういうレビューがあったりYou Tubeに予告編動画があったりするわけだからね。

この映画は、誰にでもどこかしら共感できる部分のあるリアリスティックな映画であり、ときにタエ子は自分自身の写し鏡ではないかと気づかされる。

39人のお客様がこれが役に立ったと考えています



レビュアー 4人目 ★★★★★


最高のアニメーション作品の1つ。
One of animation's finest offerings.


この映画、その日本語版は今まで作られたアニメーション映画で最高のものだ。人間というものを実に見事に描き出している。ここで描かれている画、会話、登場人物たちのやり取り、その一つひとつにとてつもない量の芸術性が込められており、それをしっかりと理解するためには何度も見返さないといけない、そういうタイプの映画である。

またこの映画は究極的に過小評価されている。映画の趣味が悪い人が世の中に溢れているようだ。作品の持つ構想の奥深さ、作り込みの凄さは他のジブリ作品を圧倒しており、また(その言葉の本当の意味において)大人向け作品としても飛び抜けた傑作であり、日本国内外を問わず今まで作られた中で最高のアニメーション映画の1つだと思う。

さあ今すぐ見よう、生涯お気に入りの作品になるよ。

31人のお客様がこれが役に立ったと考えています







レビュアー 5人目 ★★★★★


Only Yesterday, Everyday

すみません、うまく訳せなかったので訳はカットしました。「Only Yesterday」は「おもひでぽろぽろ」の英題です。意訳するなら「思い出はいつも何気ない日常の中にある」とかそんな感じだろうか?


自分の一番好きなジブリ映画。これがようやく海を超えアメリカにやって来たことを嬉しく思う。デイジー・リドリー(※タエ子(27)の声優)は素晴らしい仕事をしてくれた。
この映画はノスタルジーを感じるのに、いつ見ても色褪せないだけの魅力がある。
特典映像はこの映画を作るのにどれだけの労力をつぎ込みどうやって出来上がっていったのか視聴者に深い見識を与えてくれる。

自分の所属するアニメクラブの友人にもこの映画を薦めてみたが、大多数の人たちは気に入ってくれた。とてもシンプルだけど、とても説得力をもつ共感を呼ぶストーリーである。

8人のお客様がこれが役に立ったと考えています



レビュアー 6人目 ★★★★★


めちゃくちゃ好き!❤️
Loved so much! ❤️


エンディングで思いっきり泣かされた、いい意味でね!がん治療を終えた今の自分にはまさにこういう映画が必要なんだ!

4人のお客様がこれが役に立ったと考えています



レビュアー 7人目 ★★★★★


素晴らしい映画、だがちょっと退屈に思う人もいるかもしれない・・・
Great movie, might be a bit boring to others ...


素晴らしい映画だが、とてもゆったりとした映画なので日常系のアニメファンじゃない人がみるとちょっと退屈に思う人もいるかもしれない。
ジブリファンなら見てみよう。



レビュアー 8人目 ★★★★★


ちょっと変わり種として米国での正式発売される前の中国語版(香港版?)からのレビュー

Only Yesterday
Miyazaki, Hayao(監督)


スタジオジブリ、高畑勲監督のあまり知られていない珠玉の逸品
A lesser-known gem from Studio Ghibli and director Isao Takahata


2006年にターナー・クラシック・ムービーズで初めてこの映画を見た。確かアメリカでのは放映はこれっきりのはず。そして、自分はこの映画がターゲットにしている層ではないにも関わらず、ひどく気に入ってしまい、ぜひともDVDで所有したいと思うようになった。だが、当時アメリカでは販売されておらず、また今後も発売の見込みはないとのことであり、そんなこんなで去年マレーシア版を見つけたのだが(正規品かどうかは知らない)、これがリージョンフリーのNTSC方式ではあるものの、その見た目が色んな意味でボロボロだった。でも当時はこれ以外にこの映画のDVDを所有する方法がなかったのだ。

最近になってありがたいことに日本、台湾、中国のブルーレイは米国のブルーレイプレイヤーと互換性があることを知り(ブルーレイのリージョンについてもっと早く知っておくべきだった)、IVLから出ているこの香港版を手に入れた。

再生すると無駄な広告や予告編などは流れず、そのまますぐメニュー画面が表示される。その画面もシンプルで無駄がなく音声や字幕を選ぶのも簡単ですぐ本編を見始められることに感銘を受けた。またメニュー画面は全部英語なので当てずっぽうでメニューを選ぶというようなこともしなくてもいい。

映像は1080Pのワイドスクリーンで表示され、画質も色合いも昔もっていたDVD版より改善されているが、フィルムグレインはかなり残っており乱れなども目立つ。これがディズニーで発売されていたらこの部分は修正されていただろう。だが別に気になるほどではない。英語字幕も全く問題なかったと思う、何よりもこの映画のより良いバージョンがホームビデオとして所有することができた喜びに打ち震えている。米国在住の人でこの映画を買いたいと思う人がいるなら、このブルーレイ版を強くオススメする。この映画には元々英語吹き替え版はないわけだから、理論上は(ありそうもないが)米国版でリリースされるものと全く同じものを手に入れたのと同じということだ。

映画自体についてだが、素晴らしい作品だ。ただ自分より多くの書き手が素晴らしいレビューや考察をしているのでここでは簡単に書くに留める。

ストーリーはタエ子という東京に住む27歳のオフィスワーカーが、休みを利用して田舎にある義兄の家族のところに紅花を摘みにいくというものである。東京を離れるところで突然ノスタルジーに襲われ10歳のころの自分が姿を現す。映画の舞台は1982年(27歳のタエ子がいる現代)から子供時代の思い出を回想していく。あと大人と子供2つの時代でアニメーションのスタイルを変えてある。

ここでは子供時代の出来事が挿話的に用いられる(後の高畑勲監督による映画「ホーホケキョ となりの山田くん」にちょっと似ている)、内容は(家族が集まり初めてパイナップルを切って口にするというような)適当に入れたようなどうでもいいエピソードもあるが、現在を生きるタエ子が自己の人生を見つめ直し、そして人生に求めるものとの折り合いをつけるキッカケを与えるような、人生を変える重要なエピソードもある。これ以上ネタバレはしないが、最後の画面が暗くなるところでいつも目が涙で霞んでしまうとだけ言っておく。

 おもひでぽろぽろは、スタジオジブリの映画の中でイマイチ正当な評価を受けていない作品であり、少なくともここアメリカにおいては1度放映されただけでビデオ販売などもなかったことから劇場公開された作品のなかで最も知名度のない作品ということになるだろう。

他のジブリ映画と比較してスローペースで進む「日常系」の映画であり、(タエ子とは感情的な距離を感じる父親を悪役と呼ばないなら)悪役などもおらず、(自己の存在に思いを巡らすというのを除けば)映画を推進していく重大な危機というものすらない。

自分はこのスローペースのおかげでゆったりとくつろいで見ることができた、映画の大部分はこういう静かで優しい雰囲気に満ちている。このペースが2時間続くことを退屈に思う人もいるだろうが、一度試しに見てみたら最終的にはこの映画を楽しく見てしまった自分自身に驚く人もいるんじゃないかな。


15人のお客様がこれが役に立ったと考えています

ちなみにこの1年後に米国から正式におもひでぽろぽろが発売されます。

レビュアー 9人目 ★★★★★

同じく香港版(?)のレビュー

極めて優れたアニメーションドラマ・・・
An excellent animated drama...


これはスタジオジブリの初期の作品である。なのでアニメーションは最近の「コクリコ坂から」とかに比べると「プリミティブ」でこなれていない部分はある。

この作品は初潮を迎えた女の子が学校でどのように過ごしているかというシーンがあるために国内では販売されていない。ここの部分をディズニーは駄目だと考え、アメリカでは販売しないと決めたからだ。

この映画は、都会に住む女性が休暇を利用して農家で働くために田舎に行き、その過程で子供時代の思い出が蘇ってくるという話だ。

内容は大人向けのドラマで、子供が見てもちっとも楽しめないと思う。子供時代に起きる問題をとてもオープンに描いている。これだけのものをアニメーションで描くことができることにただただ驚くばかりである・・・

9人のお客様がこれが役に立ったと考えています









おわりに

そういえば英語吹き替え版が見たくてこれを買ったんだけど、いきなりブルーレイが読み込めなくて焦ったw

Only Yesterday/ [Blu-ray] [Import]
おもひでぽろぽろ(出演), 高畑 勲(プロデュース)


返品するのめんどくせーなって思っていたけど付属のDVDのほうはちゃんと見れたので良かった。
今はパソコンならリージョン関係なく見れるから助かった。といってもブルーレイ画質で大画面TVで見たかったから「ふざけんな!」って気持ちはあるヽ(`Д´)ノプンプン

あと特典映像に英語吹き替え版の声優を務めた人たちのインタビューがあるんだけど「ノスタルジックが感じられてリアリティがあって最高よ!」みたいなことを言ってた(日本語音声、日本語字幕がないので実際のところよくわからんw)。

それ自体はどうでもいいんだけど(失礼)、これの火垂るの墓版では声優の人たちがどういうことを言っているのかちょっと気になったw

さすがにわざわざ買うほどじゃないが

Grave of the Fireflies / [Blu-ray]
火垂るの墓(出演), 火垂るの墓(メインアーティスト), 高畑勲(プロデュース)


あと生理の話のせいで販売中止になったってのが本当なら(一応誤訳、あるいはレビュアーが勘違いしている可能性もある)なんでジブリは毎回無理難題押し付けてくるディズニーといつまでも付き合っているのだろうか?という単純な疑問が残る。