どうもカゲロウです。


よく考えると米国アマゾンレビューの翻訳をやっていながらこの作品を取り上げないのもおかしな気がしたのでやってみました!
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参照元:amazon







レビュアー 1人目 ★★★★★

上位の肯定的レビュー

重要なストーリーが巧みに語られる。
Important story well told.


可愛らしい見た目とは裏腹に、これは子供向けの映画ではない。

第二次大戦末期を描いた半自伝的な内容で、ところどころ非常に見るに堪えない場面がある。
ただそれは「出来が悪い映画」という意味では決してない、それどころか2人の子供が苦しんでいるのに社会が機能不全に陥りそれに適切に対処することができない姿は見ていて胸が張り裂けそうになる。


レビュアー 2人目 ★★★☆☆

上位の批判的レビュー

製品そのものに対するレビュー
Review of Product Alone

スタジオジブリがコレクション向けにスチールブック仕様のものを出すと発表してから、その仕様のものを全部集めるようにしている。
今回このバージョンを見たとき、それとは別のスチールブックが発売されたのかと思ったのだが、これは自分のもっているやつとは全然違っていた。その上届いたやつはケースに傷がありそれがとても気になる。こんなことなら普通のやつを買って差額を貯金でもすればよかった、ちゃんと説明を読んでいなかった自分が悪いのかもしれないけど、ちょっとガッカリ。

火垂るの墓バージョンが見つからなかったけど、スチールブック仕様ってのはこんなの。


レビュアー 3人目 ★★★★★


悲しくも素晴らしい映画・・・・
Sad, brilliant film.....


史上最も悲しい映画。見るときは日本語音声英語字幕をオススメする。
とても強く心に訴えかえる反戦映画であり、これを見て泣かない人間がいるなら冷酷な人間だ。
ちょっとした情報を1つ、アマゾンで日本のキャンディーであるサクマ式ドロップスが買える。これを見ている時に食べればその味がわかるぞ・・・そして胸が張り裂けそうになる。

適当にググって見つけた記事のベスト反戦映画3位に入っていた。



レビュアー 4人目 ★★★★★


絶対的オススメ。
Complete recommended.


completeうまく訳せなかったのでとりあえず上のように訳しました。


世界文学の授業の教材用に買った。というのも第二次世界大戦下において敵味方関係なくそこには恐怖と、そして無垢な子供たちが被害者としていたことを生徒たちに知ってほしかったから。
これは本当によく出来た、そして悲痛な気持ちにさせられる映画。絶対的にオススメ。

世界文学ってなんだよ?って思った人用(自分も含む)



レビュアー 5人目 ★★★★★


議論と思考を刺激する
Discussion and thought-provoking


一番好きなアニメ映画では決してない。それならとなりのトトロや千と千尋の神隠しのようなイノセンスさのある作品のほうがずっと好きだ。だが、ありのままの厳しい現実を描いたこの映画を家族で一緒に見て、とても気に入ってしまった。

この映画は我々が日本にしたことに主眼を置いた映画ではなく、そのほとんどは戦争、そして人間そのものに対する描写である。個人的に一番恐ろしかったところは2人に背を向けたあのおばさんだ。戦争が起これば、人は敵味方に分かれ最後の最後まで殺し合うことになるのだが、それよりも親類や大人、地元の農家の人たちが彼らを助けようとしないことに私は恐ろしさを感じた。

映画を見終わった後、私たち家族はただじっとその場に座ったままでいた。それから子供が「もう二度と見ない」と言った。私は戦争で荒廃し飢饉で苦しむようなことがあっても互いに助け合うことを忘れないようにしようというようなことを家族と話し合った。これはとても悲しい映画だ。けどとても良く出来ている。

ゴリゴリの反米、反戦思想がないところと、日本版トロッコ問題ともいえる西宮のババアおばさん問題があるおかげで海外の人もすんなり火垂るの墓の世界観に入り込めるし、清太と節子に感情移入できるんじゃないかと思ってる。

以下星5のレビューが続きますが恣意的にそういうのだけ取りあげたものではなく、レビュー自体がこんな感じなので

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レビュアー 6人目 ★★★★★


涙の乾く暇がない。
Not a dry eye in the room


アメリカが原爆を広島と長崎に投下し、いかにして日本を無条件降伏にまで導いたかを父親が自慢気に話していたのを覚えている。第二次大戦の帰還兵である父は日本の侵略行為を許すことはなかったが、その戦争における人的被害を考えることもなかった。当時の空襲による被災地を撮影したフィルムや写真には厳しい検閲がかけられており、私達が実際の被災地の状態、人的被害を知るのはそれから数年待たなければらなかった。

この映画は戦争の引き起こす苦しみと恐怖、そしてそれらが無垢な子供たちに与える影響を白日の下に晒けだす。そして戦時下における人々の立ち振舞い、そういったものが戦争や配給、人々の死によってどのような影響を受け変化していくのかをつぶさに描き出している。

すでに指摘している人もいるが、アニメーションのクオリティは今日(※2020年)の基準には達していない、だが、この物語のもつパワーがそんな問題など吹き飛ばしてしまう。見たら何度も涙を拭うことになるだろう。特に子供のいる人なら。







レビュアー 7人目 ★★★★★


ティッシュを準備しておくように
Have tissues ready


自分はジブリ映画の大ファンだが、火垂るの墓は見ていて本当に辛くなる・・・とんでもなく悲しい映画で、見終わったあとその日一日精神的に消耗しきってしまい気分が落ち込む。

とても素晴らしいアニメ映画であり、ジブリファンならマストな一本ではあるけど、同時にとても悲しい映画なので1度見たらもう二度と見れない人もいるかもしれない。
素晴らしい映画であることに変わりはないので私自身勇気を振り絞ってこの冬もう一度見ようと思っている、同時にもう二度と見たくないという気持ちが内在している。言っている意味が通じるだろうか?

洋の東西を問わず戦争が人に与える影響を描いた素晴らしい映画である。だが、見ている時にはティッシュが必須だ。


レビュアー 8人目 ★☆☆☆☆


トラウマを負いたいなら😃
Wanna be traumatized 😃


妻が2歳の子供用に買ってきたのだが、息子に見せる前に夫婦で見ることにしたのは幸運だった。なんというか、この映画が第二次大戦の日本における戦争孤児を描いた作品ということで絶賛されている理由はよくわかるのだが、まさかその子供2人が餓死してしまうところを見せられるとは思ってもいなかった。視聴中妻が何度も停止ボタンを押しかけたが、私は「ダメだ、お前が買ってきたんだろ」といってそれを許さなかった。その晩は2人とも眠ることが出来ずベッドの上でジッと天井を見つめていた。ベッドの向こうでは時折すすり泣くような声が聞こえた。

トラウマを負いたいならどうぞご自由に、だが自分が何に手を出そうとしてるのか覚悟はしておくように。
この映画は今も手元にあるが二度と見ることはないだろう。というのもゴミとして捨てるには惜しい映画ではあるし、誰かに譲るとその人にトラウマを与えることになる。なのでこれは今も家にある。もはやどうしていいかもわからず、コイツが棚の上から今も自分をなじってくる。


レビュアー 9人目 ★★★★★


心に強く訴えかける、悲痛な作品
Powerful and Heartbreaking



これは第二次大戦中の1945年、アメリカによる爆撃、銃撃を受ける日本を描いた映画である。
14歳の清太(アダム・ギブス)とその妹節子(エミリーネヴィス)は、神戸の街が空襲され、自分の家から逃げ出すことを余儀なくされる。日本全体が戦争で苦しむ中、清太と節子はどうにかして自分たちの力で生き延びようとする。

今まで見た中でもぶっちぎりで最も悲しいアニメ映画に入る。これは戦争の引き起こす恐怖、そしてその結果無垢な子どもたちが犠牲になってしまうこともあるという現実を視聴者に思い出させる。
戦争が一般市民に与える影響、戦争によって引き起こされるであろう無数に存在する悲劇の1つの例を上手に描写している。

アニメーション、音楽は本当に素晴らしく、このブルーレイ版でも見た目、音ともに素晴らしい。
唯一の不満があるとすれば、リマスター版の英語吹き替えの演技がぎこちないことぐらいか。
特典として、ブルーレイ版にはオリジナルの絵コンテ、オリジナルの日本のサウンドトラック、そして1988年当時の英語吹き替え版が収録されている。

非常にしっかりとした中身のある、そしてすごく感動的な映画である。アニメが好きな人には特にオススメ。


レビュアー 10人目 ★★★★★


アニメ映画史上最高傑作の1つ。
One of the best animated films of all time.


この作品はロッテン・トマトにおいて96%を獲得した映画であり、5つ星レビューをいくつも獲得し、最も著名な映画評論家ロジャー・エバートの言葉を借りれば「圧倒的なまでに心を揺さぶられ、再考せずにいられないアニメ・・・史上最も偉大な戦争映画を挙げる一覧があれば間違いなくそこに記載されるであろう作品」である。

しかし自分はそこに史上最も鬱になる映画の1つであるとも付け加えたい。これに比べたら「黄色い老犬(Old Yeller)」も「ミリオンダラー・ベイビー」も明るくハッピーな映画といえるだろう。

映画は10代の少年が自分の死体が捨てられるのを見つめるところから始まり、その後、母親が生きたまま空襲で焼かれ、それからようやくとてつもなく憂鬱な本編が幕を開ける。
しかしながら、個人的にこの作品は史上最高の映画TOP50に入る、極めてオススメの映画でもある。

ロジャー・エバートの評論


ロッテン・トマト=アメリカの映画批評サイト。60%以上あれば良い映画の枠に入るらしい。ちなみにここでは火垂るの墓が97%と記されていた。











おわりに

以前から知っていたけどめちゃくちゃ評価が高いことに改めて驚いた。個人的には最初から最後まで陰々滅々とした内容で特別好きな作品ではなかったりする。映画はまずワクワク・ドキドキするエンタメであってほしいと思うし、映画じゃないけど同じ神戸市への空襲を描いたという点では「アドルフに告ぐ」のほうがよっぽどエンタメとして面白かった。

ところで(日本における第二次大戦と同じく負け戦を描いた映画だからか?)アメリカにおけるベトナム戦争を題材にした映画も悲哀に満ちたものが多いように思う。「ランボー」なんかは昔の記憶だとド派手なB級アクションのイメージあったけど最近見直したらこっちもひたすら陰々滅々として記憶と全然違っていて驚いた。ベトナム戦争なら「フルメタル・ジャケット」も同じく戦争の悲哀を描いてはいるんだけど、それだけじゃなくてちゃんと面白いものにもなっているから好き。冒頭のハートマン軍曹のシーンとか字幕が字幕の意味をなしてないめちゃくちゃな日本語で笑えるwww


偏見もあるだろうけど、アメリカ映画において、第二次大戦におけるアメリカ兵が「英雄」として描写される反面、ベトナム戦争では「人の心をなくした殺戮マシーン」あるいは「ヘロイン中毒のレ◯プ魔」として描写されることが多い気がする。第二次大戦の兵士でこういう否定的な描かれ方をしたアメリカ映画って存在するのだろうか?戦争や軍隊の本質がたかが30年ちょっとで変わるとは思えないけど


戦争において一般市民の被害はもちろん悲しいけど、時代の流れによって自分ではどうすることもできないまま「英雄」にも「悪人」にも「哀れな被害者」にもさせられる名もなき兵士たちのことを思うと胸に迫るものがある(これはアメリカ兵だけの問題じゃなく日本兵、というか全世界の兵隊さんたちにも同じことがいえる)

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みんな大好き宣伝コーナーだけど、ついに梅原大吾の最高傑作である勝負論がAudible化されたぞ!!!


ところでウメハラが「相手の弱点を突いて勝つことはしない」「対処の仕方がわからないようなシステムのすきを付いた一瞬の勝利には意味がない」と言っていて、一方で格闘家の青木真也が「対処の仕方がわからない技を使えば、相手が才能ある格上でも勝てる。僕はそうやって常に相手のスキを突くことだけを考えてきた」と真逆の哲学をもっていて面白かった。

といっても、これは互いの勝負哲学が違うというよりも、その土俵が格ゲーと格闘技という似て非なるものだからというのが一番大きいだろう。

つまり格ゲーと違って格闘技は年に数試合(しかも怪我を負ったりすると1年以上試合が空いたりもする)しか出来ない上に同じ相手と戦うことが極端に少ないから、故に1回の試合にかける選手の思いが違いすぎる。


こちらもオススメ!あとこっちもAudible版がある!

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